百濟寺(ひゃくさいじ)

滋賀
欣求の道
滋賀9
百済寺-林間に佇む本堂
林間に佇む本堂

湖東三山の最も南にあり、鈴鹿山脈の西麓(ふもと)に位置する。推古天皇十四年(六〇六)、聖徳太子が近江の仏教拠点として創建したと伝わる。釈迦の教えが百済を経由して伝来したことから山号は「釈迦山」、寺号は「百濟寺」と称される。
本尊の十一面観音は根の付いた巨木に彫られた一木立像(像高三・二メートル)で、百済・龍雲寺の本尊と「同木二体」。根付の大樹であることと、仏教などの先進文化・技術が百済から日本へ「移植」されたことから、「植木観音」の別名で親しまれる。
平安時代に天台寺院となり、鎌倉・室町時代には「天台別院」と称された。中核部だけでも五重の塔以下三百坊が立ち並び、宣教師のルイス・フロイスの書簡にも「地上の天国である百濟寺と称する大学には(略)僧院、座敷、庭園等を備えた坊舎一千坊が(略)」とある。

百済寺-聖徳太子孝養像(家光将軍寄贈)
聖徳太子孝養像(家光将軍寄贈)

概要

名前

百濟寺(ひゃくさいじ)

宗 派

天台宗

本 尊

十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)

所在地

東近江市百済寺町323

電 話

0749-46-1036

URL

http://www.hyakusaiji.jp/

巡拝

滋賀 欣求の道 滋賀9

アクセス

百濟寺 東近江市百済寺町323