一乗寺
兵庫
豊饒の道
豊饒の道
兵庫12
つづら折りの山道を抜け、長い石段を上がっていくと、優美な三重塔(国宝)、舞台づくりの本堂(重文)、さらには開祖・法道(ほうどう)仙人を祀る開山堂が次々と眼前に広がる。
法道仙人は天竺(インド)の人。紫雲に乗って東に向かい、播磨国に谷と峰が八葉蓮華の形をした霊山を見つけて降り立ち、法華山と名づけて霊場を開いたのが起源とされる。
仙人は飛鉢(ひはつ)(神通力で鉢を飛ばす)の術をもって、本尊の聖観世音菩薩への供養を請うていたが、太宰府の船師・藤井麻呂が「船荷の米は朝廷への税である」と布施を拒んだところ、船中の米俵が鳥のように法華山に飛んでいった。船師が許しを請うと、仙人は一鉢の米だけを手元に残し、残りは船師に返したという。
孝徳天皇はこの伝説を気に入り、病にかかったとき、仙人を宮中に呼び祈念させた。病はたちまち癒えたことから、法華山一乗寺の勅号が下り、白雉元年(六五〇)に建立した。
概要
名前 | 一乗寺(いちじょうじ) |
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宗 派 | 天台宗 |
本 尊 | 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ) |
所在地 | 加西市坂本町821-17 |
電 話 | |
巡拝 | 兵庫 豊饒の道 兵庫12 |
アクセス
一乗寺 加西市坂本町821-17