西宮神社(にしのみやじんじゃ)

福の神「えびすさま」の総本社。銘酒の産地として名高い灘五郷の一つ、西宮郷に鎮座する。
主祭神の蛭子大神（えびすのおおかみ）は、伊邪那岐命（いざなぎのみこと）と伊邪那美命（いざなみのみこと）の間に生まれた水蛭子（ひるこ）で、社伝によると夷（えびす）（異境）から西宮に漂着した漁業神（夷三郎殿）として祀られたとされる。
江戸時代、四代将軍徳川家綱は本殿を造営した際、神像札の版権を神社に与え、その収入を維持修理料に充てた。幕府公認となった「えびすさま」のお札は全国に広まり、上方経済の発展に伴い商売繁盛の神となっていった。